COLUMN
2016.08.12
「仕事に行きたくない」のはなんで?その2大原因と克服法
「仕事に行きたくない」のはなんで?
仕事に行きたくない。
そう感じる原因は、個人個人によって千差万別でしょう。
会社でミスをしてしまった、通勤が大変、残業が多い、人間関係がつらい・・・
個々の原因は様々ですが、ここでは、そもそも「仕事に行きたくない」という心の状態はどうして生まれたのか、ということについて、解き明かしていきたいと思います。
大きく分けて、原因は2つのタイプに分かれます。
一つずつ、説明していきましょう。
1、体力不足タイプ
■何事にもやる気が出ない。
■疲れがずっと取れない。
■休みの日もしんどくて出かけられず、ゴロゴロしている。
こんな方は、「体力が不足している」ことが、仕事に行きたくない原因となっているかもしれません。
体力と言っても、筋力とは別物です。
これは、「生きる力」ともいうべきエネルギーが体の中に足りていない状態のことです。
人間の体は、食事から摂った栄養が体内で様々な代謝過程を経てできた化学物質と、酸素が結合してできたエネルギーによって、動いています。
このエネルギーが足りていないと、疲労も回復していきません。
疲労がたまり、体がしんどいと、気力も湧いてこず、何事にもやる気が出ないのです。
そうすると、仕事にも行きたくない、ずっと家で寝ていたい、という心の状態が出来上がってきてしまいます。
2、自律神経アンバランスタイプ
■どれだけ長い時間寝ても、寝た気がしない
■眠りが浅く、すぐ目が覚める
■不眠
このような方は、「自律神経のバランスが乱れている」ことが、仕事に行きたくない原因となっている可能性があります。
自律神経には、交感神経という活動モードの神経と、副交感神経という休息モードの神経の2種類があり、ある時は一方が優位に立ち、ある時はもう一方が優位に立つということを繰り返しています。
人間は、この活動モードと休息モードの2つの神経をバランスよく切り替えて働かせながら、健康を保っているのです。
しかし、仕事で緊張感のある状況、ストレスがかかり続ける状況が続くと、活動モードの神経が働いてる状態があまりに長く続き、休息モードにうまく切り替わらなくなってしまいます。
こうなってしまうと、ベッドで横になって体を休めようとしても、神経がずっと昂ぶった状態のままなので、芯から休息を得ることはできません。
眠っても疲れが取れず、神経は擦り減っていくばかり。
どんどん状態が悪化すると、眠ることさえできない状況になり、不眠状態から、うつを発症する原因になる可能性も出てきます。
この過程で、「仕事に行きたくない」という心理状態に陥る方も、珍しくありません。
どうやって克服するの?
さて、それでは、このような原因で「仕事に行きたくない」と感じている方に、その状態を克服する方法をお伝えしていきたいと思います。
体力不足と自律神経のバランスの乱れ。
この2つを、同時に解決する、素晴らしい方法があります!
それは、有酸素運動を行うことです。
有酸素運動とは、ウォーキング、ジョギング、水泳などの運動ですが・・・
「生きる力」を生み出すエネルギーは、私たちが摂った食事が様々な代謝過程を経てできた化学物質と、酸素が結びついて生成されるとお伝えしましたね。
つまり、酸素を体の中に効率よく取り込めば、エネルギーが作られ、体力不足は解消されるのです。
有酸素運動を行うと息が上がり、自然と体内に酸素がどんどん取り込まれます。
こうして、自分の体力を自分自身で作り出すことができます。
体力がつくと、気力も湧いてきて、「会社に行きたくない」という気持ちも、自然に消え去っていくかもしれません。
そして、有酸素運動は、同時に自律神経のバランスを整えるのにも効果を発揮します。
まず体を有酸素運動で物理的に疲れさせてやってから、運動を休止します。
すると、休んで回復しようとして、強制的に休息モードの神経に切り替わるように人間の体はできているのです。
運動した後横になると、フワッと眠気が襲ってくる感覚は、どなたにも覚えがありますよね?
それこそが、自律神経が休息モードに切り替わった証拠なのです。
ずっと活動モードの神経が働いたままで、神経がすり減ってしまっている方には、有酸素運動はとても効果的です。
質の良い睡眠で上手に休んで疲れをリセットすれば、翌朝にはスッキリ目覚めて元気に出勤できるようになっているのではないでしょうか。
有酸素運動を行うことは、「会社に行きたくない」という気持ちも克服でき、さらに健康な体を手に入れたり、ダイエットにも効果が得られてまさに一石二鳥(以上?)!
試してみない手は、ありませんね。
体力メンテナンス協会の取り組みと、おすすめ有酸素運動
一般社団法人体力メンテナンス協会では、このように、有酸素運動を行って体力不足を解消し、自律神経を整えていく「体力メンテナンス」という考え方を、広く一般に普及させていくことを、活動の柱の一つとしています。
その中でも、体力メンテナンス協会がお勧めする有酸素運動として、バランスボールによるバウンス(弾む)運動があります。
バランスボールによるバウンス運動は、運動の経験や得意かどうかや、年齢にも関係なく、老若男女全ての方が、安全に、快適な室内で行っていただける有酸素運動です。
協会の認定インストラクターによるレッスンが全国各地で開催されておりますので、ご興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。