COLUMN
2017.01.13
そのストレス、どうやって発散する?非常に効果的なストレス解消法とは
イライラする。胃がキリキリ痛い。
現代日本はストレス社会と言われるだけあって、ストレスの素は、日常生活のあちこちに潜んでいます。
仕事、育児、家庭生活、学校、通勤、人間関係、インターネット…
どんなものでも、ストレスの原因になりかねません。
小さなストレスが積み重なって、だんだんと心と身体に影響を及ぼし、心のバランスを崩してうつなどの病気を発症してしまうことも、昨今ではさほど珍しくはない。
誰もが、そんな状況の中で生活をしています。
そこで重要になってくるのが、ストレスを発散する方法。
世間では、皆どんな方法でストレス解消しているのでしょうか。
まずは、よく耳にするストレス解消法を挙げてみましょう。
よくあるストレス解消法6つ
①ゆっくりお風呂につかる
お風呂につかるとフッと身体がゆるむ感じがしますよね。
お湯にゆっくり浸かることは、脳にかかるストレスを軽減する効果があるそうです。
入浴剤などを使用することで、アロマによるリラックス効果も得られそうです。
②とにかく寝る
深い睡眠は、身体を芯から休めてくれます。
睡眠不足でイライラが溜まっている時には、効果が絶大でしょう。
しかし、ストレスが溜まっている時には、そもそもなかなか寝付けない、浅い眠りしか訪れない、ということも…。
③エステ・マッサージに行く
身体をほぐしたり、アロマの効果でリラックスできると人気のストレス解消法です。
難点は、少々値が張るのでしょっちゅう利用するのは難しいこと、でしょうか。
④旅に出る
旅に出ると脳が活性化し、気分転換にももってこいです。
旅先で新たなストレスを拾って来なければ、最高のストレス解消法と言えるかもしれません。
⑤ドカ食いする
食べることで一時的な発散にはなるかもしれませんが、食べ過ぎは言うまでもなく身体によくありませんし、後で自己嫌悪に陥って、余計にストレスを溜めてしまう原因になることも…。
⑥他人や物にあたる
考えうる限りで最もお勧めできないストレス解消法です。他人にストレスを与え、自分にも新たなストレスを生み出しかねません。
さて、よく耳にするストレス解消法を見てきましたが…どうでしょう、あなたが使っている方法はこの中にありましたか?
実は、この中にない、万能のストレス解消法があるのです。
その方法とは何か。実は、
身体を動かす(有酸素運動を行う)
ことなのです。
なぜ、身体を動かすことがそんなにストレス解消に役立つのかを説明していきましょう。
有酸素運動はなぜストレス解消に効果的なのか
有酸素運動とは、ウォーキング、ジョギング、水泳などの、息が上がる運動のこと。
有酸素運動を行うと、息が弾んで呼吸数が増えます。
すると、体内に酸素がたくさん取り込まれ、身体の中でエネルギーが作られるのです。
このエネルギーこそが、「体力」と呼ばれるものです。
体力がしっかりつけば、そもそもストレスをあまり感じない生活が送れます。
根本的な、ストレス解消と言えるでしょう。
また、有酸素運動には、自律神経のバランスを整える効果もあります。
自律神経は、活動モードの神経とリラックスモードの神経が、交互に優位に立ちながらバランスを保っています。
この2つの切り替えがスムーズにいくことで、私たちの身体、心の健康は保たれているのです。
ところが、ストレスが溜まると、活動モードの神経がずっと働いたまま、リラックスモードの神経になかなか切り替わらない状態が続き、神経が昂ぶったままどんどん擦り減っていきます。
睡眠でストレスを発散しようとしても、この状態では質のよい睡眠を得ることができず、効果はあまり望めません。
そこで、有酸素運動の出番です。
有酸素運動をして身体を物理的に疲れさせてから運動を休止すると、身体が休もうとして神経がリラックスモードに切り替わります。
身体の構造として、そうなるように、できているのです。
自律神経がリラックスモードに切り替わると、身体を芯から休めることができ、ストレスも自然と解消していきます。
エステやマッサージ、入浴も、外からの働きかけでリラックスモードに神経を切り替えようとするストレス発散法ですが、内側から働きかけて切り替えをスムーズにしてあげる方法が、有酸素運動なのです。
身体を動かすこと自体から得られるスッキリ感も、不安や抑うつ感の軽減に効果があると言われており、近年では、有酸素運動を運動療法としてうつの治療に取り入れている医療機関も増えています。
さらに、有酸素運動にはダイエット効果や免疫力アップなど、うれしい効果もたくさんあります。
単にストレスを発散する以上のものが得られる、非常に効果的な手段と言えるのではないでしょうか。
誰もが手軽に行える有酸素運動とは?
有酸素運動がストレス解消に効果的だということはわかったけれど、ウォーキングやジョギングや水泳を毎日行うのはしんどいし、そんな時間もない…
そう思われる方も、いらっしゃいますよね。
運動しなきゃ、と思うことが、さらなるストレス発生に繋がってしまっていては、元も子もありません。
そこで、一般社団法人体力メンテナンス協会がお勧めするのが、バランスボールによるバウンス(弾む)運動です。
ボールに座って気持ちよく弾むだけ。
自宅で、テレビを見ながら誰でも簡単にでき、運動神経も関係ない理想的な有酸素運動なのです。
バランスボールさえあれば今日からでも始められ、毎日続けることができますし、体力メンテナンス協会の認定インストラクターによるレッスンも、全国各地で行われています。
ストレス社会を軽やかに生きるために
ここまで、ストレスを発散する様々な方法を見てきました。
現代日本は、ストレス社会。
でも、ストレスに押しつぶされず、上手に解消して生きていくのは、実はそう難しいことではないかもしれませんね。
少しのストレスは、逆にそれが解消された時に大きな喜びや解放感を味わわせてくれる、人生のエッセンスにもなり得ます。
ストレスをマイナスのものとばかり捉えることなく、簡単には動じない強い心を持つことができれば、毎日を楽しんで軽やかに生きていくことができます。
そのために必要なのは、体力をつけること。
有酸素運動で体力をつけて、ストレスをストレスと感じない強い心と身体を手に入れられると、いいですね。