COLUMN
2017.09.15
バランスボールの選び方~あなたに合ったバランスボールはどれ?
筋トレ、ストレッチ、姿勢改善…
近年、バランスボールは健康づくりによいアイテムとして、よく知られるようになってきました。
「家に置いて毎日座っているだけでもいいんでしょ?欲しいな~。」
そう思われている方も増えてきているようです。
でも、実際に購入するとなると・・・
「大きいから家に置いておくと邪魔になるんじゃない?」
「たくさん種類があるけれど、値段もピンからキリまであってどれを選んでいいかわからない」
「大きさは何を基準に選べばいいの?」
様々な疑問が出て来て、なかなか踏ん切りがつかないという方も多いですよね。
ここでは、目的や体格に合ったバランスボールの選び方をご紹介します。
自分に合ったバランスボールを選んで、健康づくりに活用していきましょう!
自分に合ったバランスボールのサイズの選び方
まずは、自分に合ったバランスボールのサイズを把握しましょう。
バランスボールのサイズ(直径)は、20cmの小さなものから120cmの大きなものまで様々です。
エクササイズで使用する際には、バランスボールの真ん中に骨盤を地面と垂直に立てて座った時に、膝裏の角度が90度になるものを選びます。
身長別のバランスボールのサイズ選びの目安は、以下の通りです。
身長150cm以下 →45cmサイズ
身長150cm~170cm→55cmサイズ
身長165cm~185cm→65cmサイズ
身長185cm以上 →75cmサイズ
だいたいの目安としてはこのようになりますが、メーカーにより材質や柔らかさが様々なので、どのボールでもこれが当てはまるとは限りません。
硬めのボールならば、座ってもあまり沈み込まないので、小さめのサイズでも膝裏の角度が90度に保てますし、柔らかいボールですとクッションのように沈み込むので、大きめのボールを選ばないと90度にならない場合もあります。
しっかりとゴムの厚さがあるボールを選べば、空気の入れ方によってサイズがある程度調整できるので、あまりにもゴムの薄いボールは避けた方が無難だと言えるでしょう。
目的別バランスボールの選び方
バランスボールが欲しい!と言っても、色々な使い方ができるバランスボールのこと、使用目的は人によって様々です。
ここでは、目的別におススメのバランスボールをご紹介しましょう。
①椅子の代わりに使用する場合のバランスボールの選び方
バランスボールは、ただ座っているだけでも姿勢改善、骨格矯正、骨盤調整、インナーマッスル強化などに効果が期待できます。
自宅やオフィスなどで椅子の代わりに使用することのみを目的とした場合は、膝裏の角度が90度に保てるものであればあまり種類は問いません。
ただ、身長の異なる複数の人が使用する場合は、やはりある程度ゴム厚がしっかりしていて、サイズ調整ができるものがよいでしょう。
また、使用していない時にコロコロと転がって移動してしまうのが気になる場合は、脚がついていてより椅子に近い形のバランスボールも色々なメーカーから出ていますので、選んでみてもよいでしょう。
②筋トレやストレッチに使用する場合のバランスボールの選び方
バランスボール1つあれば、トレーニングジムのマシンを使って行う筋トレのほとんどを行うことができると言われています。
バランスボールの形状や弾力を利用した様々なストレッチも、健康づくりに効果的です。
これらを行う目的でバランスボールを購入する場合には、椅子代わりとしてのみ使用する場合よりは、もう少し気を付けて丈夫なものを選ぶ必要があります。
ボールの「耐荷重」の表示を見てみましょう。
あまりに安価な商品は、耐荷重の表示がどこにも記されていなかったり、あっても80kg程度のものが多いようです。
ある程度以上の価格のものは「耐荷重300kg」と表示されていることが多いです。
その表示が全てというわけではありませんが、選ぶ際の基準の1つにはなるのではないでしょうか。
また、バランスボールは消耗品です。
長い期間負荷をかけながら使用したり、とがったものの上に置いてしまうと傷がついて破裂してしまうこともあります。
その際に、一気に空気が抜けず、少しずつ空気が外に出てしぼんでいく「アンチバースト」または「ノンバースト」仕様のボールを選ぶことも、選択肢に加えてみてもいいかもしれません。
③バウンス(弾む)運動に使用する場合のバランスボールの選び方
バランスボールに座って弾むエクササイズをすることで、関節に負担をかけずに有酸素運動を行うことができます。
一般社団法人体力メンテナンス協会のバランスボールインストラクターが全国各地でバランスボールレッスンを行っており、バランスボールを使った有酸素運動も徐々に浸透してきていますが、バウンス運動に使用する際は、椅子代わりの使用や筋トレ・ストレッチのみの使用よりもボールに多大な負荷がかかるので、安全に使用するためには更にボール選びに注意が必要です。
一般社団法人体力メンテナンス協会では、ゴムの厚み、耐荷重などから総合的に判断し、バウンス運動を行う場合はイタリアのGYMNIC(ギムニク)社製のバランスボールと同程度の強度のあるボールの使用をお勧めしています。(※ギムニクバランスボールではなくてはいけないというわけではありません)
ギムニクバランスボールにもサイズが数種類ありますが、ゴムがしっかりしていて、空気の入れ方で調整できるサイズ幅がかなり大きいので、小学校高学年あたりの児童~成人の女性や標準身長の男性ならほとんど赤色の『ギムニク55』を使用でき、家族間の共有にも便利です。
また、ゴムの薄いバランスボールに比べ、ゴムの硬いボールは小さめに膨らませても膝裏の角度を90度に保ちやすいので、一般的なバランスボールに抱くイメージほどには、家の中で邪魔にならないかもしれません。
まとめ
サイズや目的別にバランスボールの選び方をご紹介してきましたが、やはり様々な目的に使用できる上質なものになればなるほど、価格も上がっていきます。
高ければ高いほどいいものであるとも一概には言えませんが、安易に目についたものを1つ購入してしまうと、置き場所を考えるとなかなか2つ目を購入というわけにもいかないアイテムなので、自分のスタイルに合ったものをしっかり吟味してから手に入れられるといいですね。
バウンス運動での使用を視野に入れてギムニクボールを購入される場合は、一度レッスンに参加されて、バウンス運動を行う際に大切な基本姿勢など、身体に負担をかけずエクササイズを行うポイントの指導を受けられることを強くお勧めします。
自分に合ったバランスボールを選んで、しっかり健康づくりに役立てたいですね。