COLUMN

2017.11.15

骨盤の「ゆがみ」はこんなに怖かった!ゆがみを整えるポイント大公開!

原因がなんだかよくわからない、身体のあちこちに出る不調、痛み…

意外と、そのうちの多くのものが「骨盤のゆがみ」によって引き起こされているのかもしれません。

骨盤は、上半身と下半身をつなぐ、身体の要。

骨盤のゆがみは、全身に影響を及ぼしてしまうのです。

骨盤のゆがみが身体に及ぼす具体的な影響と、ゆがみを生み出さないためのポイントをみていきましょう。

 

骨盤のゆがみは身体に何を引き起こすの?

まずは、骨盤のゆがみが原因で身体にどんなことが起こるのかを見てみましょう。

悩まされている不調がこの中にないかどうか、チェックしてみてくださいね。

当てはまるものがあれば…もしかしたら、骨盤のゆがみ由来のものかもしれません。

 

①肩こり、腰痛

身体に負担のかかる猫背や反り腰などの姿勢は、肩こりや腰痛の大きな原因の1つです。

慢性的な肩こりや腰痛だけでなく、ぎっくり腰や寝違えなど急性のものであっても、日頃の姿勢の積み重ねが原因となっています。

骨盤の歪みは、身体に負担のない姿勢を保つのを妨げるため、肩こりや腰痛を引き起こす根本原因の1つだと言えるのです。

 

②むくみ、冷え性

ゆがみによって骨盤内の血流が悪くなり、内臓機能も低下します。

結果、全身の血液循環が悪くなって、末端まで温まらず、冷えやむくみが出てきます。

 

③便秘

便秘にもいくつか種類がありますが、その中の「弛緩性便秘」と言われるものの原因の1つは、骨盤のゆがみによって腸の機能が低下することです。

骨盤のゆがみに、水分や食物繊維の不足など、様々な要因が重なって便秘が引き起こされることがあります。

 

④生理痛、不妊

骨盤のゆがみは子宮や卵巣の状態にも影響を及ぼします。

本来骨盤に保護されているはずの子宮や卵巣が、骨盤がゆがんで血流が妨げられ、機能が低下したり形がゆがんで痛みや不妊を引き起こすことがあるのです。

 

⑤やせにくい体質になる、下半身太りする

身体の中心に位置する骨盤のゆがみは、全身のゆがみにつながります。

骨盤がゆがむことで骨を支える筋肉のバランスが崩れ、血流も悪くなり、代謝が落ちて脂肪を燃焼しにくくやせにくい体質になってしまいます。

ゆがんでいる骨盤の周辺は特に筋肉が疲労して脂肪がつきやすく、そのためお腹周りやお尻、太ももなど下半身が太くなります。

 

⑥神経痛、関節痛

坐骨神経痛や股関節痛、膝の痛みなども、骨盤のゆがみが原因となって起こることがあります。

骨盤のゆがみは全身の骨をゆがませるので、骨盤から離れた部位にも痛みが出ることがあるのです。

 

⑦顔がゆがむ、O脚X脚

骨盤のゆがみがそのまま背骨を伝い、顔のゆがみにまで影響を及ぼします。

また、同じように骨盤のゆがみは大腿骨など脚の骨のねじれにも影響し、O脚やX脚の原因にさえなるのです。

 

⑧自律神経の乱れ

骨盤からつながる背骨の中を、自律神経が通っています。

骨盤のゆがみにより、背骨がゆがんで中を通る神経の伝達が悪くなり、自律神経の乱れにつながります。

自律神経の乱れは、ホルモンバランスや心の健康にも悪影響を及ぼします。

 

他にも、更年期障害、頭痛、めまい、睡眠障害、歯列の歪み、子宮脱など…骨盤のゆがみが及ぼす悪影響は、恐ろしいほど多岐にわたります。

骨盤のゆがみは、まさに全身を不調に陥れる可能性があるのです。

 

骨盤のゆがみはなぜ起こるの?

骨盤がゆがむ原因は、日常生活の中に潜んでいます。

100%左右対称に身体を使って生活している人間は、1人もいません。

日々の身体の使い方や動かし方のクセの積み重ねが、ゆがみを作り出しているのです。

 

・いつも同じ脚を上にして組んでいる

・横座りをしている

・どちらかの肩や腕にばかりカバンや荷物をかけている

・どちらかの脚に体重をかけて立っている

・どちらかの側に体重をかけて座っている

 

など…思い当たるふしがありませんか?

日常生活の中で、無意識のうちに行っていることそのものが、ゆがみの原因となっているのです。

また、妊娠・出産でも骨盤のゆがみは大きく出やすいので、産後は骨盤のゆがみに起因したマイナートラブルが多発しがちです。

 

ゆがみを軽減するためのポイント

ほとんどの方が骨盤に何らかのゆがみを持っているのが現状ですが、ゆがみをこれ以上大きくしないために、できることはたくさんあります。

ここでは、ゆがみを徐々に軽減していく簡単なポイントをお伝えします。

この中の②~④は、必ず順番通りに実行してみてくださいね。(順番通りに行うことが重要です!)

 

①ゆがみを意識して行動する

最初にお伝えするのは、今あるゆがみをこれ以上大きくしないためのポイント。

無意識のうちの生活のクセがゆがみを作り出しているのですから、意識してそれを減らしていけばいいのです。

 

・脚を組むのをやめる

・横座りをやめて、あぐらや長座にする

・いつもと逆の手で荷物を持つ

・身体が傾いていないかどうか、意識を傾ける

・立ち姿を鏡で見てみる

 

など、意識して身体の使い方を変えていくことが、新たなゆがみを作り出さないために重要な役割を果たします。

 

②緊張した筋肉をほぐす

長年の積み重ねにより、ゆがんだ骨格を維持するために凝り固ってしまった筋肉をほぐさないと、ゆがみをリセットするのは困難です。

まずは、身体をゆるめるところから。

お風呂などで身体をしっかり温めた後に、パートナーや家族などに足首を持って脚を小刻みにゆすってもらうなどすると、全身が緩みやすくなります。

骨盤を立てて長座の姿勢を取り、骨盤を大きく回すイメージでお尻で前に進んだり後退したりする「ヒップウォーク」も、骨盤周りの筋肉をほぐすのに効果的です。

 

③骨盤矯正ストレッチなどでゆがみを整える

左右対称の動きで骨盤の状態を整えていくストレッチなどで、骨盤のゆがみを軽減します。

整骨院などで、プロの手に委ねるのもよいでしょう。

一般社団法人体力メンテナンス協会認定の骨盤補正師による骨盤補正もおススメです。

寝たまま簡単にできるストレッチ方法は、コチラの記事をご参照下さい。

寝たままできる!簡単骨盤矯正ストレッチで歪み軽減

 

④整った骨の位置をキープするための筋力をつける

せっかくゆがみが整っても、その位置をキープできる筋力がなければ、すぐにまた元の位置に戻ってしまいます。

骨盤周りに限らず、全身の筋肉を左右バランスよく鍛えていくことが重要になってきます。

②で出てきたヒップウォークは、しっかりと骨盤を立ててある程度の時間続けて行えば、左右対称に骨盤周りの筋肉を鍛えるのにも有効なエクササイズです。

そしてさらに理想的なのは、バランスボールを使った全身運動です。

不安定なボールを使って運動することにより、バランスを取るために左右対称に身体の筋肉を使うことが自然と要求され、全身をくまなく鍛えることができるからです。

特に、バランスボールによるバウンス(弾む)運動は、筋肉のコリをほぐし、ゆがみを整え、さらに整った位置をキープする筋力をつけるところまでが一気にできてしまうのでとても効率的です。

 

まとめ

骨盤のゆがみって、思っていたよりもずっと怖いんですよね。

もちろん、あらゆる身体の不調の原因が骨盤のゆがみであるというわけではありません。

ですが、骨盤を整えることが快適な生活を手に入れることにつながるのは間違いないと言えます。

まずは、生活の中で自分の身体の使い方や動かし方を意識してみることから始めて、ゆがみのない身体を少しずつ目指していけるといいですね。