COLUMN
2020.05.11
外出自粛の今こそ、体を動かし、新しい運動習慣をつくっていきませんか!
新型コロナウイルスの感染拡大によって、不要不急の外出を控えることが要請されている今、外出機会の大幅な減少から「運動不足」が加速し、「国民全体の体力」が落ちていくことが心配されています。
たとえ思うように外に出られないとしても、何らかのかたちで運動不足を解消していかなければ、新型コロナウイルスだけでなく、風邪や、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の悪化、認知症の進行など、「二次健康被害」にもつながる危険性が多くの専門家からも懸念されています。
人々の身体活動量は、どのくらい減少しているか?
では実際に、本格的な外出自粛によって、どのくらい活動量が減少しているのでしょうか。これについては、すでに、われわれの身体活動量が大幅に減少していることを示した注目すべきデータが発表されています。
筑波大学大学院人間総合科学研究科の久野研究室によれば、健康機器メーカーのタニタが東京都内にオフィスがある大手企業の社員およそ100人を対象に調査をしたところ、「新型コロナウイルスの影響が現われる前は1日の歩数は平均約11,500歩だったものが、テレワークに切り替えた社員は、その歩数が29%減り、座っている時間も長くなっていたこと」がわかりました。
中には1日の歩数が70%減少し、1日2,700歩程度となっており、厚生労働省が推奨している1日8,000歩を大幅に下回るケースもあったそうです。
運動不足になって心身の変化を実感していませんか?
学校の休校措置、テレワークの導入、不要不急の外出の自粛などで、運動不足を感じている人が増えている今、気持ちが内向的になり、抑うつ感が高まっていることが指摘されています。
また、最新のエビデンスによれば、外遊びができないことによる多くの子供たちの心の健康度への影響や、テレワークによって肥満のリスクが上がっていることや、「人と会わない、話さない、食事もとれない」といった悪循環が特に高齢者の中で急増しており、それによる身体能力の低下や認知機能の低下など、フレイル予防の観点からも大きな課題が指摘されています。
今できることをしていこう!
外出しないことによる運動不足により、生活習慣病の悪化、精神面の悪化など、子供から高齢者まで影響が見られています。そんな今だからこそ、改めて、日々の中で「体を動かしていく積極的な意識」が重要となります。
運動は「体」だけでなく「心」への効果も高いことは多くの方が理解しているかと思いますが、こうした制限があるなかで、「外に出られないから運動できない」のではなく、「外に出られなくても、今できることをする」という視点がとても大切です。
特に、運動の中でも、効率的に酸素を取り入れる「有酸素運動」。これは、細胞内に存在するミトコンドリアによって、たくさんのエネルギー物質を作ります。そして、適度に体を動かすことによって、全身の血行を良くし、細胞を活性化させ、体内の老廃物の回収も同時に行うことから、疲労の蓄積を防ぐと同時に新陳代謝も促され、心も体もフレッシュな状態に戻すことができます。
さらに、有酸素運動には、自律神経やホルモンを整える効果もあり、多くの制限やストレスにさらされている今こそ、日々の生活の中に取り入れていきたい運動習慣であるのです。
当協会はかねてより、「バランスボールを用いた有酸素運動」によって、生きるために必要なエネルギーを効果的に作り出していく「体力メンテナンス」のメソッドを推奨してきております。家の中でも簡便に活用できるバランスボールを用いて体を動かすことが習慣化すれば、心と体のバランスが整いはじめ、自然と体力や気力を養っていくことができます。
新型コロナウイルスが終焉したとき、「思うままに動きだせる心と体」を作っておくことは、感染予防とともに、今とても大事なことではないでしょうか。
今だけでなく、常にその先を見据えて、多くの方が運動不足を放置しない重要性を理解していただきたいですし、その運動ツールの一手段として、バランスボールも大いに活用していただけたらと思っております。
大好評!ただいま、オンラインレッスンを元気に行っています!
一般社団法人体力メンテナンス協会では、現在、外出ができなくても家の中で体を動かす機会を失わないでいただきたいと、多くのインストラクターによる「オンラインレッスン」がスタートしています。
ぜひこの機会に、家でも簡便にできる「バランスボールエクササイズの心地よさと効果」を実感していただけたらと願っています!