COLUMN
2021.06.18
「コロナフレイル」になっていませんか?いつでも始まる「新しい私」を!
「コロナフレイル」という言葉をご存知ですか?
年齢とともに心身の活力を含む生活機能が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態を「フレイル(虚弱)」といいます。
このフレイルの状態は、生活機能の自立度が高い「健康」と、日常生活動作に障害のある「要介護状態」の間に位置しています。
フレイルを予防することは、その先にある要介護状態を予防することに繋がっています。人生100年時代の今、フレイル予防で健康度を高めていくことが健康寿命の延伸においても大切なことです。
そして昨今では「コロナフレイル」という言葉も聞かれるようになりました。これは、新型コロナウイルス感染症予防のために、生活が不活発になった結果、体力や気力が低下して、一気に老化が進むことを意味しています。
「2週間動かないでいると7年分もの筋肉が落ちる」という研究結果もでており、感染予防対策をするとともに、フレイルにならないように生活を見直すことが大切です。
コロナ禍で起きている高齢者の変化
飯島らの調査によると、コロナ禍による影響として、次の3点が報告されています。
一つ目は、「外出回数が減った」人は、例年の約3倍。
二つ目は、「歩行速度が低下した」人は、3.4倍。
三つめは、「筋肉量が減った」人は、2.8倍。
こうした「コロナフレイル」が高齢者に加速していることが示されており、高齢者への注意を伝えています。
コロナフレイルを防ぐためのポイント
フレイルを予防していくためには大切なポイントとして、「生活習慣病の予防」「食事」「運動」「社会参加」、そして「感染症の予防」などが挙げられています。
コロナによる外出自粛によって、思うように外出できない日常となっていますが、家に閉じこもりがちになると、筋肉が衰えて運動器の機能の低下につながります。近所で交わすちょっとした挨拶が、心の潤いとなり、脳への刺激ともなります。
コロナ禍でも社会とのつながりを失わず、体を動かし、人との交流を維持していくことがフレイル予防に効果的です。
「みんなで運動する」習慣が、個人と地域を元気にします
フレイルを防ぐには、筋肉を減らさないこと、関節が硬くならないようにすること。そのために、運動が重要ですし、骨の健康を維持していく上で日光に当たることも不可欠です。適切な感染予防をしつつ、インストラクターのいる場で運動機会を作っていくこともおススメです。
というのも、「みんなで運動するとより効果が高まる」こと、ご存知ですか?
例えば、2年後に鬱になるリスクは、「運動していない」高齢者に比べ、「人と一緒に」運動する高齢者で 0.53 倍、「人と一緒に」「週 2 回以上」運動すると 0.40 倍低くなるそうです。また、転倒リスクは「一人で運動」している高齢者に対し、「運動していない」と 1.21 倍、「グループで運動」していると 0.75倍 との報告もあります。
幣協会では、全国各地で高齢者向けのレッスンも開催しています。どの会場も、感染予防を徹底し、安全面には十分に配慮しながら、レッスンを行っています。
また近年、SNSを利用する高齢者の皆様も増えておりますが、ZOOMを利用したオンラインレッスンも好評です。丁寧に、安全に、そして楽しく運動しております。ご興味ある方は、ぜひお問い合わせください。